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シートベルトが戻らない・戻りにくい!巻き取り弱いシートベルトの直し方、修理費用は?

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シートベルトの機能について説明します。通常、シートベルトは自動で巻き取られる構造を持っており、引っ張るとロックがかかります。しかし、シートベルトが戻らなくなる原因には、ねじれ、汚れ、目詰まり、リトラクターの故障などがあります。リトラクター以外の問題であれば、清掃によって改善することが可能です。しかし、リトラクター自体が故障している場合は、部品の交換が必要で、自動車修理工場での対応が求められます。

シートベルトの機能に関わる問題がある場合、車検に通らないリスクがあります。特にリトラクターが故障している場合は注意が必要です。修理が必要な場合、シートベルト関連の部品は通常、一式交換されます。これにはバックルなども含まれ、修理費用は約2万円から3万円程度かかることが一般的です。

 

シートベルトの機能性部品とその動作

シートベルトは、以下の4つの主要部品から成り立っています。

(1)シートベルトのストラップ(本体)
(2)バックル(シートベルトの端を座席側に固定するための部品)
(3)タングプレート(シートベルトの端にある金属製の部品)
(4)リトラクター(シートベルトを車体側に巻き取る機構)

リトラクターはシートベルトを巻き取るための機構で、内部にスプリングが設置されています。このスプリングは金属製の長い板を螺旋状に巻いたもので、伸ばされると自然に巻き戻ろうとする力を発揮します。この力を利用して、シートベルトを効率的に巻き取ります。

また、近年のシートベルトには、事故発生時の衝撃を軽減するために、エアバッグ統合型のものも見られます。さらに、以下のような機能を持つシートベルトも普及しています。

プリテンショナー機能:事故の瞬間にシートベルトを引き締める機能
フォースリミッター機能:衝撃を受けた際のシートベルトの締め付け力を調節する機能

プリテンショナーという機能は、事故発生時に迅速にシートベルトを引き締めて固定するための仕組みです。この機能により、乗車者をシートに確実に固定し、衝突時の安全な体勢を保つことができます。しかし、このシステムを搭載したシートベルトを強く引っ張ると内部の機構が破損し、ベルトの巻取り機能が低下する可能性があります。また、完全に固定された状態では、衝撃時に乗員にシートベルトが深く食い込む恐れがあるため、フォースリミッターという機能も開発されました。フォースリミッターは、シートベルトが完全に固定されないように制御し、徐々に緩めることで、衝撃を和らげます。この機能があるシートベルトは、ベルトの一部が折り返されて縫い合わされており、大きな衝撃を感知すると縫い目が解けて、ベルトに余裕が生まれ、乗員にかかる衝撃を軽減します。

 

シートベルトロックの動作原理と解除方法

シートベルトロックの仕組みは、

・掃除機の電源コード
・窓のブラインド

などと同じような仕組みで、勢いよく引っ張ることで、
ゼンマイに設置されているギアにフックが引っかかるようになり、
ゼンマイを動かなくさせる構造となっています。

シートベルトロックを解除するには、
シートベルトを少し引っ張るだけでOK。

ギアに引っかかったフックがギアから外れ、
またゼンマイの巻き取り力が復活します。

 

チャイルドシートのシートベルトは自動巻きではない

一般的な自動車の座席用シートベルトと、チャイルドシート用のシートベルトは、その設計と機能が大きく異なります。例えば、チャイルドシート用のシートベルトには自動巻き取り機能が通常含まれていません。これは飛行機の座席用シートベルトに似た特徴です。

さらに、チャイルドシートの種類によって、シートベルトの調整方法が異なります。多くの場合、チャイルドシートの背面にはシートベルトの長さを調整するためのメカニズムが装備されています。

 

シートベルトが戻りにくくなる理由

シートベルトの仕組みが分かったところで、戻りにくい・巻き取りが弱い原因を考えていくと、

・シートベルトのねじれ
・シートベルトの汚れやほつれ
・スリットの目詰まり
・リトラクターの故障

といった要因が考えられます。

 

シートベルトのねじれが原因?

シートベルトを巻き込むリトラクターには、スリットと呼ばれる薄い長方形上の空洞があります。スリットからシートベルトが出入りしているわけですから、スリットの厚みはかなり薄めになっています。

そのため、シートベルトが途中でねじれていたりすると、ねじれた部分がスリットに引っかかってしまい、リフレくター付近での戻りが悪くなってまいます。
シートベルトをいったん、最後まで目いっぱい伸ばしてみて、ねじれている部分がないか確かめてみましょう。

 

シートベルトのほつれと汚れ

シートベルトに食べ物の残りやその他の汚れが付着し、ベルトが摩耗してフサフサになっている場合、これはシートベルトの機能に影響を与えます。特に、リフレクター部分でシートベルトの動きが鈍くなり、自動巻き取りがうまく働かなくなることがあります。

この問題に対処するためには、シートベルトをきれいに拭き取ることが重要です。シートベルトを完全に引き出し、ロック状態にして、ベルトの全体を念入りに拭き掃除します。

 

スリットに詰まった汚れ

繰り返し使うことで汚れたシートベルトがリトラクターのスリット部分で汚れを溜め込むことがあります。特に、砂や泥などの粒子がスリットに詰まると、シートベルトの巻き取りが悪くなることがあります。

シートベルトのリトラクター部分をよく観察し、スリット周辺に汚れが溜まっている場合は、細かいツールを使用して汚れを取り除きます。

 

リトラクター(巻取装置)の故障

シートベルトの自動巻き取りシステムの主要部分は、巻き取り装置である。この装置のスプリングが弱まると、シートベルトの引き込み力が低下します。また、スプリングが損傷すると、シートベルトが完全に引き込まれずに伸びた状態が続くことになります。

巻き取り装置に何らかの不具合がある場合、自分で修理しようとしても、スプリングの扱いが難しくなることが課題です。スプリングは、急激に伸縮する特性があるため、非専門家には取り扱いが困難です。直接的な危険は少ないものの、修理中にスプリングが跳ねて失われる可能性があります。そのため、シートベルトの巻き取り装置の問題は、専門の修理工場やディーラーに依頼する方が安全で確実です。

 

シートベルト未着用時の減点数と罰金

運転中、シートベルトを装着していない場合、これは座席ベルト着用義務違反とみなされ、1点のペナルティが科せられます。罰金はありませんが、現行法では、運転席に限らず、助手席および高速道路では後部座席もこの違反に該当します。

違反があった際、ドライバーが罰せられ、ゴールド免許の持ち主は次回の更新時にブルー免許に降格されます。ゴールド免許を保持していると、免許試験場への訪問が不要で、講習時間も短縮されるほか、自動車保険料の割引も受けられることが多いです。

違反から3ヶ月間、無事故・無違反でいれば違反は消去されますが、シートベルトのような些細な違反でゴールド免許が降格されることのないよう注意しましょう。

 

妊婦もシートベルトが必要?妊娠中の着用義務は?

一般的に、妊娠中の女性はシートベルトを着用する必要がないと思われがちですが、実際には異なるケースも存在します。インターネット上の体験談によれば、妊婦でもシートベルトを着用しなかったために罰せられた事例が報告されています。

シートベルトを着用しないことが許されるのは、特別な理由がある場合のみです。これには身体に障害があったり、怪我をしていてシートベルトが身体に負担をかける状況が含まれます。

ただし、妊娠しているからといって、自動的にシートベルト免除となるわけではありません。通常、シートベルトの着用は義務付けられています。お腹が大きい場合は、ベルトの位置を調整するか、妊婦用のシートベルトアダプターを使用して、適切にシートベルトを着用することが推奨されます。

 

不具合のあるシートベルトで車検に合格できるか?

車検の際、シートベルトの検査が重要な項目です。

シートベルトが無い車は明らかに不合格ですが、機能不全のシートベルトも車検には合格しません。
例えば、シートベルトがバックルに接続されているにも関わらず、警告灯が消えない場合、これも車検の不合格となります。

しかし、実際の車検では以下の点が主に確認されます:

・各座席にシートベルトが備わっているか?
・シートベルトが正常に見えるか?

これらは目視でチェックされるだけで、シートベルトの動作自体は詳細に検査されません。

そのため、シートベルトが戻りにくい、または戻らない場合でも、車検に合格する可能性はあります。
しかし、検査機関によって基準が異なる場合があるため、一概には言えません。

 

シートベルトの交換と修理

通常、自動車のシートベルトは以下の4つの主要なコンポーネントで構成されています:

・シートベルト本体
・バックル
・タングプレート
・リトラクター

たとえばリトラクターに問題がある場合でも、これらの部品は全て一緒に交換されることがよくあります。このため、部品の費用と労力が増大し、結果としてシートベルトの交換や修理の費用はおよそ20,000~30,000円程度になることが多いです。

さらに、シートベルトにエアバッグ機能などの追加機能が組み込まれている場合、部品代がさらに高くなり、修理費用もそれに応じて増加することが予想されます。シートベルトは通常、頻繁に故障する部品ではありませんが、もし問題が生じた場合、将来的に他の部品にも影響が及ぶ可能性が高まり、修理費用が増加する恐れがあります。

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