神社で七五三の祝いの際に受け取る
・御札
・お守り
・破魔矢
・絵馬
これらは、神社に返すこともできますし、自分で持ち続けても問題ありません。
返す場合、1年程度が一般的な期間です。返す神社は七五三のお参りをした神社である必要はありません。
自身で処分する場合は、単にゴミ箱に捨てるのではなく、塩をかけて白紙で包んでから処分するのが適切です。
お札、お守り、破魔矢の効力が時間とともに減少するわけではありません。
気持ち次第で、長く保持しても構いません。例えば、小学校の卒業や成人式の際に処分することも一つの方法です。
七五三のお札・お守り・破魔矢の返納・返却タイミング
日本の伝統的な祭りである七五三の際、参拝者は神社からさまざまな記念品を受け取ることがあります。これらの品物には、特に子供たちに人気の千歳飴のほか、お札、お守り、破魔矢、絵馬などが含まれます。
千歳飴は消費品であるため、使い終わった後の処分に困ることは少ないですが、お札やお守り、破魔矢などの精霊が宿るとされるアイテムの扱いは注意が必要です。これらの品物の最も適切な処分方法は、元々それらを受け取った神社への返納でしょう。
多くの神社には「古神札納め所」と呼ばれる場所があり、ここに古くなったお札やお守り、破魔矢を納めることができます。神社ではこれらを集めて、どんど焼きなどの儀式を通じて処分します。ただし、この納め所は年末年始にのみ設置されることが多いので、訪れる前に確認すると良いでしょう。
1年後に返すのが一般的
七五三の際に受け取った御札、お守り、破魔矢の返納については、特定の規則や慣習が存在するわけではありません。返納する時期は個人の裁量に委ねられており、好きなタイミングで行うことができます。しかし、多くの人々は1年程度を目安に返納している傾向があります。例えば、七五三を行った日から約1年後に神社へ返納するか、1年が経過した新年の初詣の際に行うことが一般的です。
返却せずにずっと持っていてもOK
多くの人々は、お札やお守り、そして破魔矢などの宗教的なアイテムは、いずれ返却または処分する必要があると考えがちです。しかし、これらのアイテムを必ず処分する必要はないのです。
例えば、北海道の住人が伊勢神宮を訪れ、そこでお札を受け取った場合、そのお札を大事に持ち続けることは自然なことです。また、お札やお守り、破魔矢を保持していることが災難を招くことはありません。
適切な保管方法を守ることによって、これらのアイテムを永続的に保持することが可能です。これについては後ほど詳しく説明します。
破魔矢について少し説明します。これはもともと正月に行われる破魔打(はまうち)という神事に由来します。子供たちがハマと呼ばれる的に向かって弓を引き、その年の豊作を占っていました。使用されていた矢が「ハマ矢」と呼ばれ、後に「破魔矢」となりました。
破魔矢は災害や不幸を払い、幸運を招くと言われています。多くの家庭では、これを玄関に飾って、家に災いが入るのを防ぐとされています。
七五三のお札・お守り・破魔矢の処分の仕方
七五三の行事で受け取る神聖な品々、如くお札やお守り、破魔矢を適切に処理する方法には様々な選択肢があります。これらは次のように処理できます:
・新年の初めに行われる特別な儀式にて供養する
・小正月に開催される伝統的な焚き上げ祭りに参加する
・別の神社の焚き上げ儀式に預ける
・自宅で慎重に処理する
これらの方法について、一つひとつ詳細に説明します。
神社や寺院での処理は必須ではありませんが、これらの縁起物を扱う際には、特に丁寧な処理方法を選ぶことが望ましいでしょう。
新年の焚き上げ儀式
新年に行われる特別な儀式、焚き上げについて考える人が多いでしょう。これは、交通安全のお守りや安産のお札、その他の神聖な品々を、年始めに敬意を持って処理する方法です。
この儀式では、寺や神社の宗教者による品々の供養と焼却が行われます。このプロセスは、精神的な価値を持つと考えられる物に対して敬意を表すためのものです。
焚き上げで処理できる物品は多岐にわたり、簡単に捨てられないものであれば何でも可能です。具体的には、仏壇、位牌、神棚、お守り、お札、破魔矢のほか、写真、人形、手紙、衣類などが含まれます。
1月15日(小正月)のどんど焼きに出す
毎年1月15日の小正月には、多くの神社で伝統的などんど焼きが行われます。この時期、七五三で使用したお札やお守り、破魔矢を神社に納めるのが一般的です。
この火祭りは、竹や木の棒を使って特別な構造物を作り、そこに正月飾りやその他の特別なものを入れて燃やすものです。この火や煙を浴びることで、災いを避けるとされています。
また、この火祭りの灰は魔除けの力があると信じられており、家の周囲に撒くことが奨励されています。地域によっては、この火でお餅や団子を焼いて食べる習慣もあります。
他の神社のお炊き上げ・どんど焼きに出す
七五三の際に受け取った御札、お守り、破魔矢を元の神社に戻す必要は常にあるわけではありません。例えば、引越し等で元の神社にアクセスが難しい場合、近くの別の神社へこれらを返還しても問題はありません。神様がこのような細かいことに怒ることはないと思われます。
自身で処理する方法
もし御札やお守り、破魔矢を神社に返さず自分で処理する場合、基本的な浄化の儀式を行うことが望ましいです。これは非常に簡単で、白い紙(半紙など)にこれらを置き、少量の塩を振りかけてから紙で包むだけです。
七五三のお札・お守り・破魔矢はどこに飾るのが良い?
七五三の神社参拝で受け取る御札、お守り、破魔矢は、返還または廃棄する時期まで、適切な保管を心掛けましょう。
一般的に、御札や破魔矢は室内に展示することが望ましく、お守りは日常的に身に付けることが推奨されます。
神棚が設置されている場合、そこに展示する
視線より高い、清潔な場所に設置する
設置方向は南東が好ましいが、破魔矢は不吉な方位でも可
お守りは携帯することが一般的
神棚があるなら神棚に飾るのがベスト
もし自宅に神棚が設置されている場合、お札や破魔矢はその神棚に納めることを推奨します。神様が直接宿るとは限りませんが、神棚は「神様の力が宿るとされるお札を祀る特別な場所」としての意味を持ちます。
多くの場合、お札は薄い紙に包まれて渡されます。この包みは汚れや不浄を避けるためのものですが、神棚に納める際にはこの包みを外しても問題ありません。
見上げる高さの清潔な場所に置く
もし自宅に神棚がない場合、お札は神聖な存在として扱うべきです。このため、神様を見下ろすような配置は避けるべきです。神棚は通常、高い位置に設置されることから、お札もできるだけ目線より上の場所に置くことが望ましいです。
例えば、タンスの上や食器棚の上などが適切な場所ですが、大切なのはその下に白紙や白い布を敷き、清潔な状態を保つことです。お札や破魔矢を置く場所は常にきれいに保ちましょう。そして、壁に画鋲で直接貼り付けることは避けてください。
一般的には南東、破魔矢は凶方位でもOK
お守りや護符などの縁起物は、通常南や東に向けて配置されることが一般的です。南は光と高位を象徴し、東は太陽の昇る方角として「勢い」の象徴とされています。しかし、特定の護符には、「邪悪を打ち消す」「不幸を防ぐ」といった意味合いが込められており、不幸が侵入しやすい方角に向けることで効果があるとされています。
2024年(辰年)は戌の方角 西北西微北(300度)
2025年(巳年)は亥の方角 北北西微西 (330度)
2026年(午年)は子の方角 北 (0度)
2027年(未年)は丑の方角 北北東微東 (30度)
2028年(申年)は寅の方角 東北東微北 (60度)
方位に関する占術では、毎年異なる不吉な方角(凶方位)が定められています。その年の干支に対応する方角とは反対の方角が不吉とされます。
お守りは基本的に持ち歩くのが良い
お守りは、お札や破魔矢と異なり、常に持ち歩くことを目的としたアイテムです。日常的に使用する物に取り付けると便利です。
例えば、子供が幼稚園や保育園に持って行くバッグやランドセルに取り付けることが理想的です。